私は、以前はまぁまぁ運動ができた。
だから、信じてもらえない時期がきても大丈夫なように、
高校時代に学校で実施されたスポーツテストの結果を今も持っている。
(今とは判定の仕方が違うかもしれないけれど、カテゴリー別でA判定と1級という評価。)
でも、だからと言って以前のように動けるわけでもなく、
子供の相手をすると、すぐに、
父ちゃん、疲れた~。
というのが、口癖。
だから、子供たちは、運動ができるなんて微塵も思ってない様子。
だけど、ただの遊びではそんな風にしているが、
自転車の乗り方を教えて欲しいと言われた時は、無理してでも頑張らなければと思っている。
なぜなら、そこが私の威厳を見せるチャンス&運動ができたと信じてもらうチャンスだからだ。
まず、最初の娘(当時5歳)の時は、何とか2時間くらいで乗れるようにすることができ、
父ちゃん、ありがと~。
と、感謝してもらえた。
なっ、父ちゃんに任せれば大丈夫やったろ!
加えて、印象操作をしておいた。
そして、次の息子(現5歳)から、そろそろ乗りたいとの要望が…。
『さぁ来たぞ。』と思い、昨日のこと。
じゃあまず、顔はまっすぐ前をみて、手は伸ばして、
後は、ビビらず、しっかりこいでみろ。
わかった。
サドルを私がもったままこがせる。
数メートル進んだところで、
よーし、そろそろ少しだけ、手を放してみるけん。
危なかったら助けるけん、大丈夫!
いいばい、多分もう乗れると思う。
いいばい、多分もう乗れると思う…!?
いやいや、さすがにまだ無理でしょ…。
ビューン!シャカシャカシャカ。…⁉
ねっ。
うーん、息子をなめてました。
『でも、何で乗れるんだろう。』と思い返したら、
そういえば、お隣さんのキックバイクを借りて乗ってたし、多分そのおかげだな、
と後で気が付きました。
キックバイク恐るべし!そして、キックバイク憎し!
そこには、子供の成長を素直に喜ぶ私と、
父親の威厳を見せれず残念な気持ちの私がいました。
でもまぁ、やっぱり子供にしても、生徒にしても、
多くの人の成長を近くで見届けれるってことは幸せなことだなぁ、
と感じた一日でした。